はてなブックマークでふとした時間にネサフするのに最近はまってます。で、そこでこのようなブログ記事を見つけました。
この記事の前にも、多分ここだったか、Mastodon関係の記事を読んでいたので、概要は知っています。
で、この記事を読んで、なぜかIRCを連想しました。しかしなぜIRCを連想したのか、と自分でも少し「?」だったので、その時思ったことなどまとめて、理由として書き留めておこうと思います。
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目次
前提として
Mastodonとは?
Twitterライクなサービスです。違いといえば、UIがTweetDeckライクなこと、500文字呟けることと、本家のサービス以外にインスタンス(サーバー)を立ち上げることができること。
一応サーバを超えてフォローのようなこともできて、サーバ同士がコネクトされていると、ユーザ検索でユーザを見つけたり、そのコネクトされているサーバの呟きが「Faderated TL」にでてきたりするらしいです。
詳しくは、前文にもリンクを張った、
などで確認していただけるといいかと思います。なおK.H.botに関するメモ。によると、インスタンスは国別だけでなく、趣味の集合を作るために立てられていたりもするようです。
IRCとは?
IRCとは、Internet Relay Chatの略です。
Wikipediaによると、
サーバを介してクライアントとクライアントが会話をする枠組みの名称である。インスタントメッセンジャーのプロトコルの一つに分類される。また、これに基づいて実装されるソフトをIRCクライアントと呼び、しばし略してクライアントもIRCと呼ばれる事がある。文章のみをやり取りして会話を行い、DCCなどを利用することでファイル転送も対応する。
by Wikipedia
とのことです。
要するに、どういうふうにチャットを行うかの形式を定めたものと、それを利用して実装されたソフトをIRC、そして、私の知っている使い方では、それを使ってチャットをすることもIRCと呼んでいるように思います。用法としては、「IRCで連絡してください」などですね。
さてこんな感じで、結局のところIRCという、テキストチャットシステムがあると思っていていただけるといいかと思います。
詳しくは、
等のサイトをごらんいただければ分かるかと。
さてこのIRC、利用するためのサーバは様々なところで立てられ、かつ広大なネットワークで繋がっています。とはいえ世界で同一のネットワークに繋がっているわけではないです。サーバーがいくつかのグループにまとまっている感じ、と思っていただければいいのかもしれません。
いざチャットをするときは、チャンネルを立てるか、チャンネルに入ります。そのチャンネルは誰でも立てることができ、複数人が参加できます。参加者がいなくなると、チャンネルは落ちます。確か作り方としては、ハッシュタグみたいな形で設定するのだったかしら。
チャンネルにも色々あり、ITに関しての話題だったり、趣味に関してのものであったり、グループ連絡、情報共有用のものであったりします。ここによれば、bot的な運用もあるのだとか。
IRCの利点としては、テキストチャットとして高速で、ソフトをインストールしておけば手軽、かつ、複数人で会話ができることです。
代表的なソフトとしてはLimeChatなどがあります。また、様々なグループにおいて、まだ根強く残っている連絡手段でもあります。
MastodonとIRCの似ている点(私的な意見です)
さてでは、どうしてこの二つのツールが似ていると思ったか、を、いくつかの項目に分けて説明していきたいと思います。
2人以上で会話ができ、発言のタイムラインがある
IRCにはTwitterやMastodonのような、リプライ機能がありません。しかし、複数人で会話したり、時には情報共有を行うことがあるために、ざーっと発言が一つのチャンネルに流れていくことがあり、その様子はまさにタイムラインと呼ぶべきものだと思うのです。
しかも、IRCのチャンネルでも、Mastodonのインスタンスでも、基本的にフォローしていようがフォローしていまいが、同じチャンネル/インスタンスにいる人々の発言がザーッと流れるようなのです(IRCにはそもそもフォローの概念はないはずなので、公述べるのもあれですが…。)。まずここが似ている用に思います。
まあ、上から下か、下から上かといった違いは生じうるとは思いますけれど。
尚、個別チャットはdccというコマンドを使って行えます。上のWikipediaでの言及にもありますが、このコマンドを使えば、ファイルの送受信も可能です。
分かれている「部屋」がある感覚
Mastodonは、サーバでタイムラインが分離されています。それを越えて繋がることもできますが、それでもどうやら基本的なTLは分離される模様。
MastodonとIRCの説明を読んだ方の中には、察しが付いている方もいるでしょう。どうやらこのあたりが、私にIRCを連想させた要素の中でさらに大きいもののようです。
Mastodonでは、インスタンスで分けられ、それぞれの趣旨に合わせた人々が登録し、タイムラインを構成してゆく。
IRCでは、数個あるネットワークのうち自分が気軽に加われそうなどれかに参加して、チャンネルを作り、そこでテキストをやりとりしたり、お互い表示させていく。
その辺がどうも、似ているように思うのですよね。
Twitterのように全世界が簡単に繋がることができるのではなく、Mastodonではインスタンス、IRCではネットワークやチャンネルで、少し分けて繋がり、会話したり、情報共有が可能である。
勿論チャットとSNS的なサービスですから、分けられたグループで文字的に情報共有や会話をするにしても、色々違いがあるとは思いますが、そういった面が似ているように思うのです。
その他コメントなど
IRCって結構古くから存在するもので、でも今でも使われているものです。今になってそれを連想させるサービスが現れるとは、テクノロジーって面白いですね。