私の鞄はわりとめちゃくちゃで、何かの拍子に中を見た人に吃驚されることもあります。
一応、それにも理由があるのですが、それをその場でその人に説明するわけにもいきません。
で、その代わりといってはなんですが、ここに記すことにしました。といってもシンプルな理由と結論によるシンプルな鞄の運用法です。
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「普通」に鞄を使えない理由
恐らく定型の人には簡単にできるか、それか心がけ次第で実現できると思うのですが、「自分で自分が解決するのは難しいと思う」理由です。
整理するのが難しい→ポケットはあまり役に立たない
色んな分類機能をもった鞄があります。
ただ、私には使いづらいのです。なぜかというと、ADHD的な気質のせいか、見出しにも書きましたがとにかく「整理ができない」。
どのポケットにどれを入れるかを忘れ、ではここにとその場の思いつきで収納し、その収納場所を忘れ…。
ASD傾向強めではある、ようなんですが、鞄の中の物の場所へのこだわりはないのか、とにかくそんな感じ。というか、どうして普通の人はポケットが一寸だけの鞄でも綺麗に使えるんでしょうか…すげえ…。
一応、分かりやすい位置に小さいポケットが見えたり、探りやすい状態なら取り合えずこの種類のものをいれる、と決めて咄嗟の収納はできるんですが、それぐらいです。ポケットがその瞬間に収納を行い難い状態だったら、そのまま何も考えずに適当なところに仕舞ってしまうのです。
つまりあれです。そそっかしすぎて、折角ポケットがいっぱいある鞄でも、あんまり役に立たないのです。
よく忘れ物をする
忘れ物をします。すごく。もうほんとうに、すごく、忘れ物をします。
どれぐらいかというと、荷物を二つに分けて用意していたら、外に出るときかなり近くに接近して置いていないと、持って行き忘れるとか、それぐらいです。
整理下手さもそれに拍車をかけておりまして、要るものが2つの鞄に入ってるけどどっちがどうとか、荷物を軽くするために色々抜くとその用事の間はいいけれども、次の用事のためにその荷物をもう一度整理して戻しておくとか、そういうのがもうほんと苦手というか、その作業自体忘れます。
前日から用意をしておいてもその有様です。
こういうことに、リストを作って対応できる方もいるでしょうけれども、あれです。リストをまず作るのを忘れ、作ったとして、見るのを忘れます。
そもそもそれができれば、忘れ物はもっと減ったでしょう。
結局のところ、忘れ物をしてしまう性質すぎて、鞄の入れ替えがあまりうまくいきません。
要するに、鞄をそんなに持てません。
理由(自分の性質)を踏まえての、私の鞄の使い方
前述の理由で鞄を碌に使えないので、いくつか「ルール」を決めることにしました。それを述べてゆきます。
大きな鞄を使う
中身の整理が難しいし、なによりスペースがないとポケットを使っての整理も難しいので、ポケットのあるなし、数に関わらず、大きな鞄を使うことにしました。
後述の理由もあって、なるべくA4のクリアファイルを持ち運べるサイズのものを使っています。
外見が大きいので、中身以上に膨らんで見えるようですが、とりあえず大きな鞄。デザインの好みもあるので、小回りの聞く大きさの鞄とか、小さい紙袋は、入るならそこに入れておきます。
「とりあえずこれがあれば生き残れるセット」を入れた、常時持ち歩き用の鞄、もしくは鞄とサブバッグのセットを作る
さて前述の忘れ物癖、すごく困っていました。ふとしたときに必需品類を入れるかばんがそれぞれ違ったりとかで、色々。
で、まあ、辿り着いた結論としては、あれです。
鞄を入れ替えるのがうまくいかないなら、ずっと入れっぱなしにしている鞄をずっと持っていればいい。
というわけで、大き目の鞄に鍵だの財布だの全て詰め込んで、「この鞄を持っていればとりあえず移動や帰宅はどうにかなる」ようにしました。
当然、普段はある意味不必要なものまでいっぱい持っているので、嵩張ります。隣接させるようにして小さいサブバッグをつけるということもあります。というかサブバッグに一部移して、それとセットで「このセットを持っておけばいい」扱いにする
でもとりあえず「この鞄を持っていればいい」の威力はすごいです。
だって、その鞄をずっと持っているようにすればいいわけなので、入れ替えのときに頭を回転させたり、出かけるときに「ええと、この鞄を持つつもりだったっけ」と悩むより、とりあえずその鞄を肌身離さなければいい、と決めているほうが、ずっと楽なんですよね。
セキュリティ的にはちょっと心配なんですが、しかし色々分類とかすると(私にとっては)それとどっこいどっこいの障壁が立ちふさがってくるので、とにもかくにも外出時は肌身離さず、で対応しています…。
さらに大きな鞄やスペース、袋に纏めるときは、鞄ごと入れる
上の方針で運用していると、たまにサブバッグが扱いづらく、大きな鞄にすることがあります。
手ごろな大きさの鞄なら、そのままひっくり返すようにして移し替えるます(逆に言えば殆どひっくり返して移しかえれるようなものを入れている)。
ですが、元の鞄がそのまま、結構な余裕を持ちつつ。大きな鞄の中に入ってしまう、ついでに鞄の大きさも普段持つのには一寸、といった場合は、そのあとの持ちまわしも考えて、鞄ごといれています。袋に一時的につめるときもそうです。たまに本もそうしてまとめることもあります。
とにかく、ただ移し替えるだけでも、しんどくない範囲でその機会をへらす、という感じです。
この記事を書いた目的
以前、軽度発達障害の方向けに、ポケットがいっぱいの鞄を紹介している記事がありました。
ASDで、ADHDの傾向が軽いならその手もありかもですが、どうも、自分はその段階まで行っていないみたいなので、改めて自分の鞄運用法を書いてみました。
いまのところ、これでベスト…というか、自分の感覚ではベストに近い感じです。いかがでしょうか。
便利な鞄とか、こういう運用法もあるとか、そういうものがありましたらコメントでお教えいただけると助かります。