2017年3月29日、Vivaldiがアップデートされました。
その結果、Vivaldiの魅力的な機能がまた1つ増えましたので、紹介したいと思います。
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Vivaldiとは?
Chromiumベースで、様々な便利機能を提供する、所謂多機能ブラウザです。タブスタックなどが有名かと思います。そのあたりの概要を書いた記事は以下。
私はこのVivaldiが好きなもので、おすすめしたいがゆえに、色々と記事を書いています。つまりは、ブラウザの乗換えを検討していたり、メモリに余裕があるのでしたら、是非! ということです。
参考にした記事・使用する画像元
参考にしたというか、Vivaldiの公式ブログのVivaldi 1.8のリリース記事を見て機能など把握しつつの紹介です。そもそも、ルック&フィールで扱える感じですので、そこまで詳しい解説はなくてもいけそうですが。
また、Vivaldiはこの記事のような紹介がたやすくできるようにプレスキットページがあるので、そこから履歴機能のスクショ画像をお借りいたしました。このプレスキットにはVivaldiアイコンをアイコンフォントに組み込んだり、Vivaldiアイコンのフォントを作るときにもお世話になっています。とてもありがたいです。
履歴集計機能の紹介
というわけで、肝心の大きな追加機能である、履歴の集計機能の紹介です。
履歴ページ
まずは履歴画面をメニューから呼び出すもしくはCtrl+Hのショートカットを使う、あるいはアドレスバーにvivaldi://historyと入力して遷移することで呼び出してみることのできる、履歴ページの紹介です。
画面は下の画像のような感じになっています。なぜ「ような感じ」かといいますと、どうも初期設定であれば、通常は「リスト(画像ではList)」ではなく「日(画像ではDay)」が表示されるようですが、説明がしやすいのでリストの画像を乗せているからです。
これを見るだけでも大分分かるように、ただ履歴を表示するだけではなく、どの時間にどれぐらいブラウザを使ったか、そして、Webサイトにどの方法で多くアクセスしたか、さらには画像ではウィンドウに表示されている外になりますが、Webページの遷移をどのように行ったかの集計画像(画像ではLink Transition Type,日本語版ではリンクのトランジションタイプと表示される円グラフ)の下に、アクセスした数の多いドメインが上位いくつか表示されます。つまり、これを見るだけで、過去どれだけ、どういうふうにブラウジングを行い、どのサイトに多くアクセスしたかが大体分かるわけですね。楽しい。
なお、これはリスト表示なので、恐らく履歴が保管されている全期間(ツール→設定から期間を設定することが出来ます)の集計なのですが、「リスト(画像ではList)」ボタンの横にある、「日」「週」「月」(それぞれ画像ではDay、Week、Month)ボタンから、集計期間を切り替えることができます。
「日」は集計期間がその日一日になり、その他表示はだいたいリストと同じですが、Week, Monthではカレンダーのようになります。と説明してもわかりにくいでしょうから、とりあえず月の画像をぺたり。
こんな感じです。週の場合は「エントリー」の列がなくなり、カレンダー部分は1列1日分の履歴を表示する7列表示になります。
月表示になると、一月どういう動きをしていたかがわかってきます。自分のライフスタイルを考え直したり、調整するのには結構役に立つかもしれません。
履歴パネル
履歴パネルは、下の画像を見れば分かるように、もう少しシンプルです。
ただ、上の部分で履歴の表示期間を設定したり、並び替えの昇順・降順を変えることが出来ます。ついでに、リストに表示されているアクセスしたWebサイトのタイトルの横には、アクセス回数が表示されています。自分が良くどこにアクセスしているかが、ここでもちょこちょこわかって、とても便利です。
集計結果の扱い
さて、集計結果の扱いですが勿論、これはユーザのコンピュータ上でVivaldiブラウザが履歴を集計し、ローカル・プライベートに保存しているもので、Vivaldi Technologiesさんはこれを集めてはいません。つまり本当に、今までのよくある履歴データの集計を見る機能が加えられたまでなのです。サードパーティのトラッキングなどを設定しなくてもこういうことがわかるとかもう、Vivaldiあいしてる。
補足: その他のアップデート
さて、Vivaldi1.8では、履歴機能だけではなく、他の一部機能もアップデートされています。
ノートをドラッグ&ドロップで作成できるように
元々、Webページの文章を選択して右クリックからノートが作れるようになっていましたが、これをドラッグ&ドロップで行えるようになりました。私はあんまり使わなさそうですが、試してみると便利なのかもです。
タブミュート機能を進化
私はあんまり使わないので、明確に説明できないのですが、ミューとするタブを選んだりする機能に更に細かなところが追加されて、どのタブで音声を再生するかなどがさらにコントロールしやすくなった、みたいです。
オートアップデートのオンオフ機能
どうやらオートアップデートをするかしないかが選べるようになったみたいです。私はオートアップデートの恩恵を受けまくっているので、切るつもりはなく、その設定周りのことは知りませんでしたが、これで自分の好きなタイミングでブラウザのアップデートをしたい人は出来るようになった、ということでしょう。
その他の変更
上に参考としてあげたVivaldiチームのブログ記事にあるリストから、日本語訳して英語と一緒に引っ張ってきてみますと、以下の機能が追加されたみたいです。なお、日本語訳はだいぶ意訳なので、その点あしからず。
- Option to set the home page to Start page(ホームページをスタートページにセットするオプション)
- Ability to open links in the current tab from the right-click menu(右クリックメニューから現在のタブでリンクを開く機能)
- An option to display hibernated tabs in grayscale(冬眠タブをグレイスケールで表示するオプション)
- Matches are highlighted in the address bar drop-down menu(アドレスバーのドロップダウンメニューにおいて、アドレスバーに入力して検索した文字列がハイライトされるように)
- Translation improvements for Chromium(Chromiumの翻訳の改善)
- Image search from the right-click menu(右クリックメニューから画像検索)
ざっとみたところ、右クリックから開く、がなかったんだ、と思いました。まあ普通にクリックすれば開きますもんね…。
冬眠タブ、というのは、そのまま、タブ上での右クリックメニューからタブを冬眠させたりいろいろできるのですが、そのときに「冬眠させた」タブのこと、だと思います。多分。冬眠させるとメモリがその分開放されるのかな、とか色々考えてたんですが、ヘルプにもいまいちはっきり書いておらず、その点私は一寸不明です。
アドレスバーのハイライトは、ストレートにわかりやすくなったなという印象。Chromiumの翻訳については、色々な部分が日本語化されていて、おおー、となりました。
右クリックメニューから画像検索は、選択した画像をそのままGoogle画像検索に突っ込んでくれる機能のようです。かゆいところに手が届いていくというか、ほんとうに、ブラウザだけで色々できるブラウザになりましたな…!
コメントなど
今回は新しく追加された機能を紹介しました。皆さんも是非よいVivaldiライフを、と手招きしておきます。Vivaldiは、いいものです。