今回はオーダーメイドの万年筆を作ってくれるお店である「helico」の紹介です。
オーダーメイドといっても、わりあいパソコンで言うBTOにも似た感じで、見本にある材料の中から軸となるものを選び、数種類あるhelicoオリジナルの万年筆/ガラスペンのタイプ(型か形のような感じです)から1つ選んで、それで注文するような風であるのが主です。なおボールペンも可能な模様。
主である、というのは、長期間かかるのを前提とした上で、前もって店を訪れるなどして、注文するにあたって相応の打ち合わせや問い合わせを行い、希望の形を相談すれば、可能な形のものであればオーダーメイド(値段は相応のものになるはずです)できるようだからです。
材料は今のところ、アクリル樹脂と木材からの選択になるようです。また、一般的に木で作られた万年筆は高いのと同様に、木材を材料として選んだ場合、お値段は少し高めになります。
予約期間はおそらく半年から1年ぐらいです。どうやらTwitterのhelicoアカウントからもダイレクトメッセージで注文を受け付けていたようですが、今はたまった注文のためにダイレクトメッセージでの受付は停止中(4月頃再開予定の様子)の模様です。
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helicoさんのサイト
Twitterとfacebookが主な連絡手段であり、ホームページ代わりのようです。アクセスなどはこちらをご覧下さい。
選べる樹脂について
樹脂は様々な色・模様のものから選べます。樹脂の種類としてはアクリルで、helicoのご主人さん(万年筆制作も担当なさっています)が、外国からの仕入も担当なさっている様子です。
万年筆に使われる樹脂についてはこちらの記事をどうぞ。
選ぶ段階での見本の樹脂は下みたいな感じ。クリックするとTwitterに飛び、拡大した写真を見ることが出来ます。
ヘリコさんのところの、樹脂の写真です。こういうのから選んでオーダーできるのです! pic.twitter.com/I6PyGFkBDg
— 数寄屋@鈍色スイッチ (@suquiya) January 31, 2017
キャップと胴体の樹脂を違うものにすることも可能
また、キャップ部分と胴体部分の樹脂を違うものにすることも可能です。さらに、市販の万年筆でよくあるように、キャップと胴体の境目に金属の輪をはめて、アクセントにすることも可能です。勿論、金属の輪なしも注文が可能です。
おすすめ万年筆とガラスペンの形
helicoさんの万年筆・ガラスペンには、いろいろな種類があります。
スタンダードに万年筆のだいたい普通の長さのもの、一寸使うのに良いサイズのガラスペン。
その中でも、万年筆とガラスペンが、これはちょうどいいな、と思ったものを紹介します。
小型万年筆「シュクル」
まずはなんといっても、小型の万年筆「シュクル」。
一見かなり短い万年筆で、とても持ちにくそうに見えるのですが、実はキャップをそのままうまく胴体の、ペン部分とは逆の方向にはめ込めば、キャップのない一本の万年筆として使えるのです。
つまり、コンパクトで小さいけれど、ちゃんと使える万年筆、というわけですね。
なお、セット可能なカートリッジあるいはコンバータはヨーロッパサイズのものになるそうです。ヨーロッパの万年筆メーカーのカートリッジを見てみると小さいので、なるほど胴体の短いシュクルさんはそうなるなあ、という感じです。
値段はおおよそ1万5千円で、お財布にも優しい可愛らしさです。
例によってカエレバを使ってですが、商品の画像の一例を貼っておきますね。Amazon/楽天では、ペンハウスさんが販売を行っておられる様子です。
ガラスペンの弱点を克服「キャップ付きガラスペン」
通常のガラスペンは、万年筆に比べてガラス部分(特に何の覆いもないペン先)が破損しやすいため、持ち運び難いというのが難点でした。
そういった弱点に、helicoさんではキャップをつけたガラスペンを作ることで対応。
確かこちらはおおよそ1万8千円ほどだったと記憶しています。
もちろん、ガラスのペン先部分は流石にガラスですが、持ち手などは選んだ樹脂でオーダーが可能です。
購入方法
Twitterでのオーダー(現在休止中)
Twitterでは、ダイレクトメッセージを使ってオーダーも出来るようです。ただ、樹脂を見てなら対面でしょうか。HelicoさんのTwitterによると、DMでのオーダーの再開は4月ごろになるようです。
2017/04/24追記:どうやら注文が現在かなりたまっているらしく、再開はもう少し先とのことです。参考URLは以下:
イベント
万年筆関連で開催されるイベントに、helicoさんがオーダー受付と、既に制作済みの品をそのまま売る、というサービスを出展なさることがあります。
helicoオーダー会、というそのものずばりな名前をしていたこともあるような。
また、最近はHelicoオンリーのイベントもあった模様です。
文具屋の店頭
先ほど書いたペンハウスさんのように、helicoさんの商品を販売されている文具屋さんはあります。
今のところですと、関西ではナガサワ文具センターあたりの店舗が有力でしょう。
Twitterでざっとみてみますと、さんちか店などにまだ残数がありそうです。
お近くに立ち寄られましたら、ご確認なさってみても良いのではないかと思います。
また、上に張った楽天へのリンク先のように、ネット上の店舗でも販売している店もありますので、既製品でよいという方は、検索してみてもいいかもしれません。
お店(工房)に行く
helicoのお店(工房)は香川県の高松市にあります。住所の詳細は上に書いたサイトからご確認ください。
また、お二人で切り盛りしていらっしゃる様子ですから、工房も忙しく回転しているようですので、下記に引用したツイートにありますとおり、1ヶ月ほど前から来訪の予定を知らせるなど、あらかじめ連絡をいれ、注文の可能な状態であることを確かめてから行くのがベターだと思います。
ちなみに、工房へのお越しも可能です。作業が立て込んでいる場合は日程の変更などをお願いすることもあります。一ヶ月くらい前から来訪の予定を教えていただければ、こちらの予定をある程度調整することが可能です。
— colomcat (@colomcat) February 15, 2017
工房に行って買う利点としては、何よりその場でペンブランクや作業風景を見ながら、きちんとオーダーを行える点です。
イベントではどうしても時間が限られますし、今のところ文具屋さんから注文するという体制でもありません。
TwitterでのDM注文も、現在発注が込み合っている中では困難です。
その中で、オーダーが詰まっているようですので完成に時間はかかれど、自分の予定と工房の予定をすり合わせた上で訪れることができ、確実に注文ができるので、良い注文(購入)方法になると思います。
その他コメントなど
今回はhelicoさんを紹介いたしました。
お一人で生産をしている様子で、私もオーダーはしたのですが、出来上がったペンをお迎えできるまで暫くかかりそう。
ペンレストも最近は登場した様子なのですが、やっぱり人気な様子。いつか手に入れたいと思っています。