万年筆のススメ: コンバータについて

 万年筆のインクの入れ替え方の一つとして、カートリッジを入れ替えるというのがありますが、他の方法に、コンバータを使うというものがあります。
 今回は、コンバータについて、軽く紹介いたします。

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コンバータとは

 コンバータとは、いうなれば、インクが入れ替え可能なカートリッジです。おおまかな構造とその原理的なところをいうと、注射器の、液体をくみ上げる機構を考えてみるといいかもしれません。インクの入る部分の、ペン先とは逆方向にある蓋についた棒を回すと蓋が下がりますので、蓋を下げてから上げると。インク壷からインクを吸い上げることが出来る、というわけです。
 なおそう言った使い方をするためのものなので、基本的にコンバータがその万年筆に合うのならば、万年筆本体とは違うメーカーのインクの使用も可能にしてくれます

使い方

「コンバータとは」でも書いたように、インクを吸い上げてコンバータの中にインクをためて使います。なお、インクを吸入する前に、ペン先のカートリッジを差す部分にコンバータを差します。
 ですので、整理しますと、

  1. ペン先にコンバータを差す(動かせる部分と逆のほうをペン先とは逆の部分にくっつけます。勿論、適合するペンとコンバータを使用します)
  2. コンバータを用いて使いたいインク瓶を用意する
  3. インク瓶の蓋を開け、コンバータを差したペン先をインク瓶につける(ペン先を結構深くまでつけてもいいみたいです。)
  4. コンバータの尻の部分を回転させることで、インクがない場合は中のピストン部分を押し込め空気を抜く(これは多分先にやっていてもいいかもしれません。ただし、インクを継ぎ足す場合はこれをすると当然こぼれますので、そのあたりは臨機応変で。)
  5. コンバータの尻の部分を4とは逆方向に回すことで、インクの入るスペースを作り、インクを吸い上げる。
     という感じです。
     なお、5. では、インクのほかに空気がはいるなどすることもあるので、その場合は4.と5.の、出して、吸い上げる、という工程を繰り返すといいかと思います。

洗い方

 コンバータの洗い方は色々解説がありますが、私がコンバータを洗うときは、たいていインクの入れ替えも行うので、以下の結構洗浄に時間のかかる手順でやっています。ちなみに、時間はかかりますが、難しくはないと思います。

  1. ペン先をはずさないまま、コンバータから残っているインクを出す(中のインクが何かを覚えている場合は元のボトル、そうでなければ汲んだ水の中に出しています。)
  2. 汲んだ水を適宜入れ替えしつつ出し入れ。透明な水を吸って出したときに、色がほぼ透明ぐらいまでがんばる
  3. コンバータとペン先をはずす
  4. 汲んだ水の中につけて放置(数時間~1日ぐらい)
  5. 布かティッシュの上に出してペン先と一緒に乾かす(水気がなくなるようにする。乾かす時間は空気の状態による。私は大体半日から一日ぐらいは放置しています)
  6. 完了。セットしたい万年筆にセットし、インクを吸わせる
     5.でティッシュの上に出しても僅かにインクの色が残っていたりしますが、その辺まで気にしているときりはないので、諦めています。本格的な戦場が要るかも、ということになったら、万年筆の洗浄器具などのある文具屋さんにもっていくつもりです。

洗うときにおすすめグッズ

 万年筆の液は綺麗なので、なんか飲んじゃいそうな気がする子供が共にいる、机の上がごちゃごちゃしてしまってつけおき中のものを零しそう、出先でも洗いたい、という場合にオススメのグッズをAmazonで発見しました(実際売ってそうな店に行き、店頭で見た後購入もしましたが、なかなかよさそう)ので、軽い説明と商品の写真、購入できるサイトへのリンクを張っておきます。

 で、つまりはどんなものかというと、こちら:

 つまりは、理科の実験でよく見かける、プラスチックの薬品ボトルです。
 これなら水を入れっぱなしにしておけますし、蓋もできます。しかも明らかに飲食用の容器ではないので、その辺の区別もしやすいと思います。
 プラスチックなので、プラスチックが割れるような圧などかけないかぎりは大丈夫でしょう。つまりは、持ち歩けます。腐食なども、薬品用ボトルですから多分、ないと思います。インクの特性に寄るかもですが…。

 こちらを探したのは、Twitter上で見かけた、「飲み薬の容器の空になったものを万年筆のペン先・コンバータの洗浄に使っている」という内容の文章を見つけてから、ちょっとした後に、「ん、薬品ボトルでもいけるんじゃないか」と考えたからです。買ってみたら案の定頼もしい感じで安心しています。元々はDIYとか、そういうものが用途のようですが…。
 なお、Amazonを使って買う場合、配送料金0円で安いものを選ぶのがいいとは思いますが、そうした場合はAmazonプライムのまとめ買い対象商品(合計二千円以上の買い物に含めないと買えない)になります。値段としては100円前後ととても安いので、他の買い物のついでにショッピングカートにいれてもいいかと。楽天ではもう少し安く、プライムでなくても単品で購入できるオプションも、探せばある、はず?
 そのほかにも、東急ハンズの理科実験器具のコーナーでも購入可能です。

 なおここまでたくましくなくてよい、蓋をできればそれで、という場合は、百円均一などで、たとえば小型タッパーなどを買うという選択肢もありかと。用は壊れ難い、そこそこ丈夫そうなプラスチックのふたつき商品ならいいかんじですので…。

その他コメントなど

 コンバータは便利なもので、私は、極黒のような「他のメーカーの万年筆ではお使いにならないでください」と書かれている類の特殊なインク以外、カートリッジでないインクは、コンバータを使ってお気に入りの万年筆に入れたりして楽しんでいます。
 なかなか楽しいです。

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